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TREZOR MODEL T のファームウェア2.1.3でセキュリティレベルアップ

TREZOR のリカバリーシードの保管に不安を覚えた経験はありませんか?

そのような不安を解消すべく、

最新のTREZOR MODEL T のセキュリティのアップデートに関する

情報が公開されましたのでご紹介したいと思います。

 

目 次
1.リカバリーシードの保管
2.ファームウェア2.1.3
3.Shamir Backup

参照:Trezor Model T のセキュリティ

 

1.リカバリーシードの保管

リカバリーシードの保管は、資産を確実に守るために最も重要なことです。

いくらTREZOR のセキュリティが高いと言っても

リカバリーシードの紛失や盗難にあってしまっては全く意味がありません。

TREZOR MODEL Tの場合、リカバリーシードは12個の単語から構成されています。

それらの12個の単語全てを1つの紙に書き留めていたとします。

その紙を他人に見られる、または盗難された場合、

資産を盗まれてしまうというリスクがありますよね。

そこで、リカバリーシードの頭から6個目までと後の6個を別々に管理したとします。

その場合も管理する紙が2枚となるため片方紛失してしまうと資産の復元が

できなくなるというリスクが拭いきれません。

いったいどうすればいいのか?

 

2.ファームウェア2.1.3

TREZOR MODEWL T に限り

ファームウェア2.1.3からセキュリティを大幅に向上させるための

機能であるShamir Backupが導入されました。

Shamir Backup とは、Adi Sgamir という人物が考案した

暗号化アルゴリズムを用いて、より高度なセキュリティレベルで管理する方法で

SLIP-0039規格が用いられています。

※Trezor One ではまだ実装されていません。

 

3.Shamir Backup

Shamir Backupを使用してウォレットを作成した場合、

次の2点に基づいてリカバリー処理が行われます。

 

(1)ユーザーは生成したいリカバリーシェアの数を設定します。

各リカバリーシェアは20個の単語のシーケンスで構成され、

最大で16個のリカバリーシェアを生成することができます。

 

(2)ユーザーは閾値を設定します。

この閾値はリカバリーに必要なリカバリーシェアの数を意味しています。

 

(設定例)

・リカバリーシェアを10個生成するように設定。

・閾値を4に設定。

このように設定した場合、

10個のリカバリーシェアの保存は自ら全てを保管してもいいのですが

親や兄弟など信頼できる人物に渡して分散させたりするのもいいかもしれません。

仮に分散させたリカバリーシェアのいくつかを紛失した場合でも

閾値を4に設定しているため、10個全て揃っていなくても

4つのリカバリーシェアがあれば資産を復元することが可能になっています。

さらに、ウォレット復元時に4つすべてを同時に入力する必要はなく、

途中で中断して、後でリカバリを続行することもできます。

 

今後、Shamir Backupは多くのウォレットで実装されると思いますので

TREZOR MODEL T 以外のウォレットをお使いの方も

このような機能があるという事だけでも覚えていただければと思います。

 

TREZORの購入はこちらから

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TREZOR ONEはバージョン1.8.1 TREZOR Tはバージョン2.1.0に バージョンアップ

Trezor の最新ファームウェアアップデートが行われました。

※クリックするとリンク先へ飛びます。

 

Trezor One は、2/27にバージョン1.8.0が公開され、

Trezor Model T は、3/6に2.1.0が公開されました。

その主な内容は次の通りです。

 

Trezor One (1.8.0)・・・

1.セキュリティの脆弱性を修正

データ保存方法の変更を行い、よりセキュリティ強化がなされています。

2.トークンのサポート

Komodo、PIVX、NIX、ERC-20トークンパックのサポート。

 

Trezor Model T(2.1.0)・・・

1.Trezor Model T で XRP(リップル)のサポート

Beta Wallet を表示してみるとXRPの表記があります。

クリックして実際の管理画面を見てみますと、

XRP(リップル)のアカウントを有効にするためには

最低20XRP以上が必要だという警告が表示されています。

そこで実際に20XRP以上を送金すると、

このように警告メッセージが消えてアカウントが有効となります。

2.デビットカード・クレジットカードの利用

デビットカードやクレジットカードを利用しての暗号通貨を購入

できる機能が追加されました。

「Buy」をクリックします。

このように、購入場所のリストが表示されています。

 

最近では、Trezor は Changelly と業務したりするなど、

ハードウェアと交換所(取引所)を紐付けることで

安全に購入と保管ができるように進めていたことがよくわかります。


アップデートに関する詳細は次のページにも記載されています。

※クリックするとリンク先へ飛びます。

 

内容としては、

「セキュリティ向上のために、ハードウェアセキュリティの専門家達と

協力して進めていきます。

そして、「オープンソースハードウェア」と「ビットコインコミュニティ」

の2つの分野でトップを目指します。

最新のファームウェア公開までの道のりには、

設計を再構築する必要があったが、

今後の発展に大きく役立つものとなりました。

悪意のあるユーザーが攻撃するには物理的なアクセスが必要となり、

そのためにはパスフレーズが必要不可欠となります。

現時点では、パスフレーズを開示しない限り、

攻撃(ハッキングなど)をされたという報告はありません。

しかし、私たちは将来起こりうるリスクでさえをも軽減するべく

開発を進めています。」

 

Trezor開発陣営は、あらゆるセキュリティホールの改善に

つとめており、より完璧に近いものを追求している事が伺えます。

しかも今回は、待望のXRP(リップル)のサポートが開始されました。

これを機にTrezor を使ってみてはいかがでしょうか。


 

※ファームウェアアップデート方法については、

以下の記事でも紹介していますので参考にして下さい。

TREZOR ONE のアップデート方法

TREZOR ONEはバージョン1.7.1 TREZOR Tはバージョン2.0.9に バージョンアップ

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「TREZOR T」対応仮想通貨ウォレットへの接続方法

TREZOR

MyEtherWalletへの接続方法

イーサリアムトークンを利用する場合、MyEtherWalletを使います。

※イーサリアムトークンとはMyEtherWalletを利用して保管できるトークンの事を指しています。

 

MyEtherWalletの公式サイトを開きます。

MyEtherWallet.com

右上の赤枠部分を操作して日本語に変更することも可能です。

TREZORをパソコンに接続します。

TREZOR

「Export」を選択。

TREZOR

以下の画像に移行します。

ここで注意するべき点は、①イーサリアムとERC20、②イーサリアムクラシック(ETC)は選択項目が違うので注意してください。

下側にアドレスが表示されているので任意に選び「お財布をアンロック」を選択。
※アドレスはどれでも使用可能

TREZOR

ウォレットに接続できました。

TREZOR

BTCへの接続方法

別のウォレットからTREZORに送金

BCH、BTG、DASH、DOGE、LTC、VTC、ZECも以下同じ操作になります。

左側の見出しからBTCを選びます。

TREZOR

赤枠の部分をクリックすると本体にも同じように表示されます。

TREZOR

本体の下にある「QR」を選択するとQRコードが表示。

TREZOR

パソコン画面ではこのように表示されています。
本体の右下の「緑のボックス」を選択。

TREZOR

BTCの受信アドレスが表示されました。

TREZOR

表示されたアドレスにBTCを送金。
支払いが完了するとトランザクションに緑色で着信取引が記載されます。
正常に取引が完了すると矢印の部分が取引日時に変わります。
TREZOR引用元:https://wiki.trezor.io/User_manual:Receiving_payments

取引が完了すると日時が表示されました。
TREZOR引用元:https://wiki.trezor.io/User_manual:Receiving_payments

TREZORから別のウォレットに送金

送信画面を開きます。
BTCの送金先のアドレス、送金額を入力。

TREZOR

QRコードをスキャンするとアドレスが読み込めます。

TREZOR

赤枠をクリックするとBTCを記入したアドレスに送金できます。
TREZOR

受信者を追加したい場合は、「受信者を追加」を選択します。

TREZOR

手数料ですが4段階設定可能です。
高い方が早く承認されるので状況によって使い分けてください。

TREZOR

2段階認証の設定方法

TREZOR

引用元:http://urx2.nu/L6cR

送金するときに2段階認証を設定しておくとセキュリティーが高くなります。
送金処理の最後に表示される画面で2段階認証を入力して送金。

TREZOR公式HP

NEM(XEM)への接続方法

3.1

Trezor  を PC に接続した状態で、NEM公式サイトにアクセスします。

※上記画像をクリックすると公式サイトに飛ぶことができます。

3.2

下にスクロールすると Wallet のダウンロードボタンがあるのでクリックします。

3.3

「 UNIVERSAL CLIENT W/ TREZOR SUPPORT 」をクリックして、「 NEM Wallet v2.4.2 」をダウンロードします。

3.4

ダウンロードした圧縮ファイル(.zip)を解凍します。

右クリックした際に表示される「すべて展開」というボタンをクリックすると解凍する事ができます。

※解凍しないと動作しません。

3.5

解凍したフォルダ内にある「 start.html 」ファイルをブラウザ Chrome で開きます。

3.6

NEM Wallet  ログイン画面が表示されるので、「 LOGIN 」をクリックします。

※「 LOGIN 」ボタンの2つ右の「 Language 」ボタンで言語を変える事もできます。

3.7

「 Login With TREZOR 」をクリックします。

 

3.8

「 NEXT 」をクリックします。

3.9

「 Export 」をクリックします。

3.10

PINコード入力画面が表示されるので、Trezor 本体の画面を見ながらPINコードを入力したら、「Enter」をクリックします。

3.11

Dashboard 画面が表示されたら接続完了です。

 

モナコイン(MONA)への接続方法

こちらでは、Windows版での接続方法を解説していきます。

electrum-monaサイトにアクセスしてモナコイン用のデスクトップウォレットをダウンロードします。

electrum-mona

Windowsの中にある「Portable version(japanese)」を選択。

TREZOR

「Auto connect」を選択して「Next」をクリック。

TREZOR

ウォレットの名称は変更可能です。初期設定では、「default_wallet」になっています。

TREZOR

ウォレットの種類を選びます。
今回は、標準タイプを選びます。
マルチシグウォレットを作成する場合は、「Multi-signature wallet」。
別アドレスにインポートする場合は、「import Monacoin addresses or private keys」を選択。

TREZOR

TREZORでウォレットを作成するので「Use a hardware devaice」を選択。
TREZORをPCに接続してから「Next」をクリックします。

TREZOR

TREZORに接続できていれば下記の画面が表示されます。

TREZOR

こちらでは、標準的な「legacy BIP44」を選択。

TREZOR

下記の画面になりましたら、そのまま「Next」を選択。

TREZOR

右下にTREZORのマークが確認できれば正しく設定できています。

TREZOR

TREZORとMetamaskの連携方法

MetaMaskをchromeウェブストアからダウンロードします。

metamask

MetaMaskを起動します。

metamask

右側の赤枠をクリックして「accept」を選択します。

metamask

赤枠を選択します。

metamask

TREZORをパソコンに接続してから「CONNECT TO TREZOR」を選択。

metamask

この画面が表示された場合は、再度、TREZORを接続します。

metamask

「Export」を選択。

metamask

ウォレットリストが表示されたら使用したいウォレットを選択して「unlock」をクリック

metamask

TREZORをMetamaskに連携できました。

metamask

Metamaskへ入金する方法

振込を選択。

metamask

「アカウントを見る」をクリックして入金するアドレスを呼び出します。

metamask

表示されたTREZORのアドレスに送金します。

metamask

Metamaskから送金する方法

「送信」を選択。

metamask

赤枠に必要な情報を記載して「次へ」で送金します。

metamask

 

 

TREZOR Tは、信頼できる正規代理店から購入することをおすすめします。

TREZOR T の購入はこちらをクリック

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新型「TREZOR Model T」の特長とは

トレザーT

新型モデルの「TREZOR Model T」が登場しました。

パッケージはエンボス加工されており白いケースから黒いケースを引き出すデザインになっています。

 

中には以下の商品が入っています。

トレザーT

引用元:http://urx2.nu/KsoF


・TREZOR Model T

・リカバリーシート 2枚

・ユーザーガイド

・TREZORステッカー 4枚

・マグネットスリープ

・USB-Cケーブル

 

トレザーT

引用元:http://urx2.nu/KsoF

 

TREZOR Model Tは、本体に開封シールが貼られています。

このデバイスシールは簡単にはがれません。

はがすと接着面に痕跡が残るようにできています。

 

万が一、パッケージを開封して本体シールがはがされていた場合は、
販売元・メーカーに連絡
してください。

第三者が改ざんした可能性があるので、決してそのまま使用しないことです。

 

TREZOR Model Tは、TREZOR ONEと比較すると改良された点が8つあります。

 

トレザーT

引用元:http://urx2.nu/KsoF

 

改良点

・リカバリーシードが12語に変更

・USBケーブルが5.08cm長くなった

・本体サイズが大きくなることで見やすくなった

・PINに0が追加

・接続ケーブルがUSB-Cに変更

・対応通貨が増加

・タッチスクリーンで全操作可能になったことで迅速に作業が行える

・マイクロSDカードスロット装備(転送速度が早くバックアップできる、物理的に暗号化が実施可能)

 

そして、特に今回特筆すべき部分を書いておきたいと思います。

リカバリーフレーズが24語から12語になったことは画期的と言えます。

12語のリカバリーフレーズには128ビットのエントロピー(ランダムな2進数の秘密鍵を作りだす)が
含まれていますから秘密鍵のセキュリティ面は万全です。

 

2つのボタンからタッチスクリーンになったことでセキュリティ面が大きく改善されました。

以前はPCの画面と本体を見ながら操作が必要でしたが、タッチスクリーンになったことで
PINコード設定などが本体画面だけで直接行えるため第三者に見られることがなくなりました。

 

TREZOR Model Tは本体機能に付加機能を追加したり、性能を向上させたりすることを視野に入れて開発されているため
仮想通貨の追加、フォーク、新機能を簡単に更新できるようになっています。

 

 

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